現在飼育中の地鶏
東京しゃも

東京しゃもは、東京都畜産試験場(現東京都農林水産振興財団農林総合研究センター)で作出された、高品質肉用鶏。
気性が激しく、群飼(群れで飼育)することが、不可能だった本軍鶏(ほんしゃも)を長年かけて育種、選抜改良することで、100%本軍鶏でありながらも、闘争性が少ない品種に改良することができ、この軍鶏を交配することで生まれたのが「東京しゃも」です。
戻し交配(軍鶏純度75%)
ロードアイランドレッド♂ × 軍鶏♀ → F1(出来た子供)♀ × 軍鶏♂ → 「東京しゃも」

「東京しゃも」に対するこだわり
「軍鶏らしさ」の追求・・本軍鶏の本質は、何と言っても、無駄な脂肪が無く、発達した筋肉(こりこりした食感)にあります。
飼育羽数は、坪当たり10羽以内とし、限りなく自然を意識し、のびのび運動できる環境を与えることで「・・らしさ」を追求しています。
ただ「東京しゃも」がいくら闘争性が少ないとはいえ、さすが「軍鶏」・・喧嘩が絶えることはありません。
「東京しゃも」を「平飼い(放し飼い)」で飼いだして30年、紆余曲折いろいろありましたが、なんとか軍鶏の「本性」をコントロールしております。
東京しゃもの肉質について
- ■肉質
肉質においても、東京しゃもは、「本軍鶏らしさ」を追求すべきで、150日を過ぎて、ようやくあの「本軍鶏」のコリコリした食感を雄で、味わうことができます。雌はというと、玉子を持ち始めてくる頃で「おねえさん・・」という感じでまだまだですが、脂が少ない軍鶏とはいえ、雌ともなると、いい脂が乗ってきます。 - ■飼育日数
雄は、150日齢が過ぎてから、雌は、様子をみながら、最長で270日まで飼育します。
ただし、雌雄とも無くなった時点で販売終了となり、次の鶏が予定の日齢に達するまで売切れとなります。

東京しゃも 雄♂のもも肉とむね肉(180日齢)

東京しゃも 雌♀のもも肉とむね肉(180日齢)
東京しゃもの味について
総体的には、脂が少ない分あっさりしていて、コリコリした食感、歯ごたえをより楽しめるのが、限りなく「本軍鶏」に近い(軍鶏純度75%)「東京しゃも」であると言えます。
あくまで嗜好の問題ですが、「東京しゃも」のその特徴を活かすには、「すき焼き」のように濃いだしで煮炊きするのがいちばんです。
特に雄のコリコリした歯ごたえ・食感は、日齢と共に増していきます。
例)コリコリ度 150日齢少なめ→180日齢かなり→210日齢すごい
<おすすめ料理例>
・軍鶏鍋(すき焼き) ・塩焼 ・煮込み料理